岩井小百合クリスマスライブ体験記デビュ−20周年という記念すべきこの1年の締めくくりとして、小百合ちゃんはまたもすばらしいクリスマスプレゼントを贈ってくれました。
 その名は「ハッピ−・チャッピ−・クリスマス2003」。この素敵な日に彼女はなんと内容の違うステ−ジを2部制にして届けてくれました。このイベントに参加できたことを本当に心から嬉しく思うと共に、彼女のすばらしいステ−ジを見ることができたことを本当にシアワセに思います。私はこの日の出来事を一生忘れない…
PART@【またも、ワンダ−ランド初台へ】
 朝起きた瞬間、窓を開けずとも最高のお天気であることがわかるぐらい素敵な朝だった。快晴…空には雲ひとつなく深い深い青空が広がっていた。日本の冬、それも特に東京の空は世界でも有数の美しさを備えているという人がいるけど、今日はまさにそのような素晴らしいお天気だった。
 「やっぱり小百合ちゃんは晴れ女だ」。そう感じながら思いっきり早めに家を出た。ずっと前から楽しみにしていたのでよもやの遅刻などしたくなかったのと、家にいてもどうせ落ち着かなかったからだ。
 12時過ぎには早くも初台到着。地下鉄の出口を出るともう目の前は会場の初台DOORSだった。まだ入れないことはわかってはいたが念のために店頭で確認をしてみる。するとすでに生花は到着し、店のイベント表にも「岩井小百合」の文字を発見することができた。
 「これで安心だ」と一人勝手に満足し、お隣のオペラシティでランチタイムを一人採る。本当は夏同様に入場前から友人が来るはずだったのだが突然仕事でドタキャン。他にも「来たい」という友人がいたのだが確認はしていない。100%応援という私のスタンスからいけばもっと積極的に誘っていなければいけないのだが「憧れの彼女が結婚」という私にとって世にも恐ろしい出来事に遭遇して以来、実は慢性的に落ち込み気味ですべてにおいて努力できないでいたのだった。
 でも今日小百合ちゃんに逢える、しかもクリスマスに!と自分自身を励まして何とか生きてきた。そう私にとっては文字通り頑張って生きてきたのだ。この気持ちは味わったものでなければわかないであろう。
PARTA【いよいよ月の部開場!】
 オペラシティでランチ中、テ−ブルにおみくじを発見。昔はラ−メン屋さんに入るとコショ−のGAVANと一緒に置かれていたあやしいド−ム上のアレである。近年「凶」を連発していたことをすっかり忘れ私は思わず100円をそこに投じていた。丸い小さなボ−ルに納められた小さな紙をおそるおそる開いてみる。瞬間思わず顔がほころんだ。「大吉」。久しぶりに見るこの文字はきっとライブの素晴らしさを暗示してくれているに違いない。ちなみに恋愛面を読むと「思いきって告白すれば絶対かなう」と書いてあった。「それはないだろう」と急にうそらしく思えてきたので早めに店を出る。
 途中薬局でカゼ薬を飲んで会場へ。カゼなのか緊張のせいなのかわからなかったがさっきから体がだるかったからだ。会場時間30分前にもかかわらず今度はすでに何人か集結。その中に知り合いのペペロンさん(こんな名前だったか?)が友人を連れてきていたのでとりあえず挨拶。振り返るとKさんも静岡から到着。やはりファンの結束力は高いと改めて感じた。
 会場入り口の階下からジャ−マネの山○さんが登場!「友達もっと誘ってくんなきゃ」と冗談で声をかけられる。たしか以前は病気をされていたはずだが今では元気に回復をされ、笑顔の素敵な紳士に戻っていた。
 そうこうするうちに「そろそろ並んで下さ〜い」の声。いつの間にかそんな時間になっていたのだ。そういえばCさんが来ていない。携帯に電話するも応答せず不安を持ったまま整列。ネット予約開始前のハガキの段階で初日に出したのだが私の番号は6番。だけど私の前には3人しかいない。「もったいないが事情があったのだろう…私にとってはラッキ−」というところか。
 いよいよ開場!ドリンク代300円とチケットを握り締めて私は会場内に突入したのだった…
PARTB【堂々のグッズラインナップ】
 会場内に入ると左手にグッズコ−ナ−の一角が目に入る。しかし私はそれよりも席の確保を優先した。「好きな人との距離は少しでも近いほうがいい」これだけはどうしても譲れないのであった。
 とって返していよいよグッズコ−ナ−に。すでに入口付近は後から入ってきた人とグッズを買い求める人でごったがえしていた。とある情報で今回売場には「ひろみ41歳、自称イイ女」という人が売り子をしているはずなのだが私には誰のことだかさっぱりわからなかった。
 さて肝心のグッズであるが今回は本当に充実!超大型フルカラ−カレンダ−にMD、大型A4ポ−トレ−トにオ−トグラフ、そして待望の福袋に昔の生写真まであった。カレンダ−は各月に切り離しも可能な上にすべて違う写真。そして真ん中のポスタ−部分に直筆サインも入っていてとっても満足の逸品だった。
 とりあえず一通り購入して席に戻る。なかなの金額になっていたが「一生の思い出」になるのだから購入して当然だし、チケット代が2回で6000円と安価だったのでその分こちらに投資することができたのだった。
 さあいよいよ開始時間。開場には開演前独特の緊張した雰囲気が漂っていたのだった。
岩井小百合PARTC【魅惑の月の部オ−プニング】
 会場内が暗くなり素敵なバラ−ド調のクリスマスソングが流れ始める。舞台のそでからサンタ衣装に扮した人たちが登場するがどうやらその中に小百合ちゃんはまじっていないようである。
 ショ−トコント仕立てでなかなかおもしろい。そして最後にクリスマス人形を投げて帰っていったのだった。するとどこからともなく「ホワイトクリスマス」が小百合ちゃんの声と共に流れてきた。当然舞台そでから登場と思っていたところ後ろのほうでどよめきが…そう予想に反して会場後ろの中央通路からの登場であった。
 黒のドレスに黒の長いショ−ル。まるでアメリカ映画に出てくる大女優のような姿で思わずうっとりと見とれてしまう。歌はたしかアカペラであったように思うが伸びのある歌声…前にもまして歌唱力がupしているように感じられた。
 そしてそのまま「きよしこの夜」へ。素晴らしいのは1番が日本語から2番の英語バ−ジョンへのリレ−である。実に自然な流れで素晴らしい。
 そして曲が終わり拍手がなり終わると共に「みなさん岩井小百合です」という彼女のト−クが始まった。元気そうな彼女の姿…やっぱり素敵だった。「今日のイベントは昼と夜で構成を変えています。違いを作るのに苦労しました。昼の部はクリスクスソングとヒットナンバ−の両方が楽しめます。ゆっくりとこのひとときをすごして下さい」という内容のスピ−チに、私はこれから続く今日のイベントにますます興味がそそられたのであった。
 続いて「サンタクロ−スが街にやってきた」と「ジングルペル」を連発。クリスマス色がたっぷりな上に彼女の歌い方がとっても格好よくて本当に素敵であった。
PARTD【素敵すぎるドレス】
 彼女が歌い終わって舞台裏に戻ると同時に、彼女の昔の幼い頃の恋の思い出がショ−ト物語風にテ−プで流された。手編みのセ−タ−を編んで贈ったというお話なのだが彼女の語りがとってもうまい!そしてこの恋の行方は…というところで続きになってしまった。なかなか凝った演出で準備の大変さが容易に想像がつくのであった。「本当は新婚生活で大変なはずなのに…」彼女の努力家ぶりには本当に感動するのであった。
 先ほどの語りの話にあわせて「早春メモリ−」があの独特のイントロと共に流れてきた。「懐かしい!」と感動しているとナント彼女がウェディング姿で登場したのであった。夏のライブでは20周年を記念して当時のドリ−ムの衣装を着たものであるが今回はその持っている意味が違う。今はもう本物の花嫁になってしまったのだ。前回は貸衣装だったらしいが今回はそのときのものとは違っていたのでもしかしたら実際に使っていたものかもしれない。
 先にお話をしてしまうが今回結婚報告のお話は最後までなかった。でもドリ−ムでもないのにこの衣装を着て登場されたということは彼女なりのファンへの「結婚報告」であったような気がする。小さい頃からプライベ−トな空間を確保するのが大変だった彼女…これを確保するにはプライベ−トと仕事を隔離しなければ可能にならなかったに違いない。
 今回はクリスマスライブなのだから結婚報告はしない、でもファンの為に自分なりの表現をしよう…もしかしたらそんな風に考えられたのかもしれない。振り返れば先日の「ネプリ−グ」で彼女の口から結婚報告はされているわけだし、この私自身も以前BBSに「新婚生活の話は正直つらいです」と書き込みした記憶もあるので、もしかしたらそういった気持ちにも配慮してくれたのかもしれない。本来ファンならば誰もが結婚を心から祝福すべきであるのだろうが、そうしたくても個人的な想いが強すぎてなかなかできない心理状態の人も中にはいるのだ。
 PARTE【愛してる…哀愁ナンバ−】
 そのドレスを着ながら彼女は「初恋」を歌ってくれた。以前のト−クライブでとても感動した一曲なのであるが、今回「早春メモリ−」と続けて歌うことで余計にその良さが感じられた。「で・も・もうすぐ春です。雲が渡ってきま〜す♪」「やっぱり好きですと瞳閉じれば…」と歌詞の意味にも今回は特に私の胸にひびき、もう少しで泣きそうになってしまったのだった…
 MCをはさんで「ナチュラリ−」からの3連発。今回は夏とは違うのであえてふたん聴けない曲をもってきてくれたようであった。1曲目はSOUTHEN ISLAND。軽快なテンポのなかに躍動感のある曲。このアルバムからの選曲ならば順当なところであろう。驚いたのが次の「悲しいテレパシ−」。私はナマでこの曲を聴いたのは初めてかもしれない。だからあのイントロを聴いた時には一瞬耳を疑った。そして3曲目は満を持して「ときめきの海」。
 当時司会者の「愛川欽也」さんが番組で個人的にほめてくれたことがあったそうだが、この曲であれば誰もが納得するであろう。ちなみに知ってのとおりこの曲は小百合ちゃん自身が作ったもの。やっぱり彼女の才能は素晴らしい。
 私自身も今回はこの曲をリクエストさせていただいていたのだが「からだ中で受け止めたい、あなたを愛してる…」という部分では少し泣いてしまった。彼女の心のこもった歌声のせいなのか、私の彼女への気持ちのせいなのか、その理由は自分でもよくわからない。
 でも感動したことにはなんら変わりがないわけで…ずっと彼女と一緒にいたいという思いが体の中に充満していくのがはっきりと感じられた。
 PARTF【やっぱりかわいいレディ−サンタ】
 彼女が歌い終わって舞台のそでに引き上げた後も感動の余韻はさめなかった。そしてその気持ちのまま先ほどのショ−ト物語の続きが流れてくる…なんてすてきな構成なんだろう。前回夏ライブのビデオ映像によるつなぎもいいが、こちらの物語の方が彼女の口から語られる知られざるお話だけに興味がそそられる。そしてこの間、舞台は暗転の上にミラ-ボ−ルがゆっくりと回っているのだがその光景は実に幻想的だった…
 そしてその物語が終わると同時に彼女はとっても素敵な衣装で現れた。それはなんとレディ−サンタ!男性用とちがい、ミニスカ−トにノ−スリブというなんともそそられる格好だけに「お待たせしました〜」と登場したときの拍手が一段と大きかった。みんなゲンキンなものである。
 すぐに歌と思いきや、彼女はオ−プニングで投げられたサンタ人形の返還を求めた。先ほど受け取った男性が投げ返したのだが、実はこの人形にはスカ−トのパンツの中に「スケベ!」と書かれていたのだった。彼女のこの冗談に男性が気づいていたと告白。すると彼女はいたづらっぽい目つきで「スケベですねぇ〜」と一言。会場から笑い声と拍手が巻き起こった。そして小百合ちゃんがその人形を男性に投げると同時に、男性からはブ−ケタイプの花束が!なんの打ち合わせもないのに小百合ちゃんとファンの間にみごとなつながりができていた。
 この和気あいあいとした雰囲気!そう、これこそが小百合ライブのいいところなのだ。みんなの気持ちを自然とほぐし、楽しい世界に引き込こんでいく小百合ちゃんはさすがだし、それに即座に応えるファンもなかなかどうしてたいしたセンスである。
 そして誰もが楽しい空間を満喫しながら、これから始まるラストシ−ンに自然と期待が高まっていった…  
 PARTG【怒涛のごとく…さ・ゆ・りちゃ〜ん】
 いつの間にかバンドマン達が所定の位置につく。前回大成功を納めた夏ライブの時と同じバンドマンということであるから、その腕前は今回も確かに違いない。見覚えがある顔は女性ファンに人気のドラムスDO藤崎であった。
 「さあ、それじゃあいくわよ!」という小百合ちゃんの声にドラムがリズムを刻み始める。ラストトップのナンバ−はどうやら「ドキ・ハ−・パ−」のようだ!と、くれば…もう今年のライブではみんなにお馴染みとなった「小百合ちゃ〜ん」コ−ルの練習が始まる。
 まずは舞台の左手から練習開始。「せぇ〜の」という小百合ちゃんの声で始まるが最初だけにいまひとつ元気がない。「もう一回!」彼女の引っ張りでなんとかそこそこの声援が送られる。「じゃあ今度はこっち側!」ということで右手側が「さ・ゆ・り・ちゃ〜ん!」と満を持しての大声援!するとさゆりちゃん自身が「オ〜!」と驚きの反応を見せる。
 それもそのはず、見渡してみると右手側に古くからのファンが大勢座っていて、しかも大声をだしそうなメンバ−ぞろいである。そして今度は一緒に「小百合ちゃ〜ん」の大コ−ル。「素晴らしい」…ほとんどが20代後半から40代前半の観客層でこれだけの声が出るのだから小百合ファンの結束力はかたい!
 これはあとから知ったことだがこの日はかつての「小百合親衛隊」の総元締めである元「顧問」もお見えになっていたそうで、なかなか「熱い」ファンが多かったのも事実であった。「さあ、いくわよ!」彼女の声がかかると同時にキ−ボ−ドがうなりをあげた。
 PARTH【見よ!このPOWER】
「♪ピロロロロロン・ピロロロロロロン♪ピロロロロロン・ピロロロロロロン」。誰もが知ってるイントロが勢いよく流れ始めた。みんな一生懸命手拍子しながら足ではリズムを取っている。そしてもちろん「さゆりちゃ〜ん」コ−ルは素晴らしい。バンドマン達もノリノリでギタ−の方なんて間奏では頭を横に振り振り頑張ってくれていた。そして最後の小百合コ−ル3連発で終了。みんなの顔が輝いていた。
 「♪デレレレレン・デ〜レレレレン♪デレレレレン・デ〜レレレレン」昔からのファンならこの書き方でも十分通じるだろう。そう、ステ−ジにはあの「くりんちゃん」が立っていたのだった。人気の高いこの曲で会場が盛り上がらないわけがない。みんな歳なんて関係なく「ブリっ子・ちゃめっ子・悪魔っ子」と一緒に歌っていたのだった。しかし一番スゴイのはやはり小百合ちゃん。「♪ポッピン・ショッキン・ドッキン♪ク〜ルクルパ〜ワフルレィ〜ディ〜」と当時の難しいあの振りつきを難なくこなしている。もちろん間奏のあの「ロボットダンス」も健在だ!
 私はといえば哀愁部分では「フ〜!」というコ−ルに「クルクルパワフル」と手を回し、おまけにバックコ−ラスに合わせて裏声で「レィ〜ディ〜」とデカイ声で歌っていた。「楽しい…」素直にそう思える夢のような時間だった。きっと他の人もみんなそうだったに違いない。
 感動のうちに曲は終わり、間髪入れずMCが入る。「前回限定CDで出したらオクでものすごい高値がついちゃって…手に入らなかったみなさんゴメンナサイ」と言っていた。そう、彼女はオクで限定CDを売ってボロ儲けしていた人の存在を知っていたのだった。たしかあの時は500円のCDが一番高いときで15000円、今でも5000円で取引されていますからね…
 「今日は幻のDJQUEENの曲も入れてMDで用意しました!」というありがたい告知。私自身も未だにMDプレ−ヤ−を持っていないにもかかわらず当然買ってしまっていた。
 「それではいきましょう。幸せとは気づくものだよ!」
 PARTI【幸せとは気づくもの…でもやっぱりあなたしかいない】
 ファンの方ならすでにご存知、今年発表の小百合ちゃん最新ナンバ−「幸せとは気づくものなんだよっ」のナンバ−が軽快に流れる。「シアワセ〜」と歌う彼女の顔は本当に輝いていた。そう、彼女は結婚した今も、そして結婚する前もシアワセそうな笑顔を見せてくれていた。
 一緒に歌いながら私は頭の隅で自分のシアワセについて考えていた。私のシアワセってなんだろう…自分のココロの中ではすでに答えがでているのだが、でも本当にそれだけがシアワセなのだろうか…いろいろな思いが頭の中をよぎっていたのだった。
 「早いものでもう最後の曲になりました!」「エ〜」というお決まりのやりとりがなされる。しかし今回は本当に心から「早すぎる!」という「エ〜」だった。「もっともっと一緒にいたい」きっとみんなそんな風に思っていたに違いない。
 そうするうちに彼女の大ヒットナンバ−「恋 あなたしだい」が始まった。あの腰に手を当てて足をチョコンと出すカワイイフリは今日も健在!本当に小百合ちゃんは歳を感じさせない素敵な女性だった。
 途中歌詞が途切れる…歌詞を忘れてしまったと思うのだがこれは無理ないかも。というのも踊りが結構疲れる上に同じようなコ−ド進行、それでいて歌詞は1番2番とまったく違うからだ。でも少しぐらい間違ったってそんなことはぜんぜん問題なし。彼女の頑張りが伝わってきていたし、間違ってもそのあとフォロ−してくれるから大崩れはしないのだ。
 それにしても…みんな座ったままながら小百合ちゃん目がけて「あなたしだい」と指をさし、小百合ちゃんもそれに応える姿はある意味感動。きっとみんな誰もがこの時ばかりは小百合ちゃんのことを「あなたしだい」と思っているのではないだろうか。もっとも私などはずっと「あなたしだい」なのだが…
 ついに最後まで盛り上がったまま終了!最後に彼女は大ジャンプを成功させ、手を振っていなくなった。暗転となったところで場内は一瞬の沈黙となった。
 PARTJ【やっぱりこうでなきゃ…期待のアンコ−ル】
 静かになったのはほんの一瞬の出来事だった。誰からともなく「アンコ−ル」の声が巻き起こる。やっぱりこうでなければいけない。
 小百合ちゃんのアンコ−ルは必ずと言っていいほど着替えが入る。それに夏の時は髪型をポニ−テ−ルにまで変えていたので出てくるまでの時間は軽く5分を超えていた。だから「もしかして今回も長いのでは…」という思いがみんなの頭の中をよぎっていた。それにここでPOWERを使い果たしてしまうとアンコ−ルでエネルギ−切れしてしまうのでは…歳を取ると打算的になってしまうのがなんとも情けない。
 しかし人数的に夏には勝てないものの、彼女の再登場まで最後までアンコ−ルの声は途切れることがなかった。「ごめんなさ〜い。汗びっしょりで着替えに手間取りました。靴も今履いてるのよ」とのMCに観客から拍手が巻き起こる。
 そしてここで「ナント来年の春頃にベストCDが出ます!」本当にうれしい報告に客席から歓声が上がる。今までいろいろな著作権等の問題から実現されなかったものの「みなさんの声がついに届きました。ありがとう」と彼女からの挨拶が終わると同時にアンコ−ル「ドリ−ムドリ−ムドリ−ム」がかかった。
 曲の最初からみんないっせいに「ドリ−ム」の大合唱、拍手の勢いも今までの比ではなかった。間奏でもみんな大声で「フ−」の合いの手。本当に一体感あふれるステ−ジだ。大きな声でコ−ルを送るなか、私は「♪ドリ−ムドリ−ムドリ−ムあなただけなの〜」のところでこう思っていた。やっぱり私のココロの中には彼女しかいないのだと…。
 「メリ−クリスマス」の声と共に彼女は去っていった。その時の笑顔はいつにも増してとっても素敵だった…。後姿を見送りながら私は名残惜しそうに誰もいなくなったステ−ジを一人眺めていたのだった。【月の部終了】
 PARTK【やっぱりいました!この人が…】
 本当に素敵なステ−ジだった…感動の余韻に浸っていたが会場整備の関係もあり、退場のアナウンスが流れる。周りを見渡せば知っている方がたくさんいた。もちろん今まで来ていた方で姿の見えない人も中にはいるが、それでもこれだけの人が集まったのだからやっぱりみんな小百合ちゃんの素晴らしさにひかれているからなのであろう。
 そして…その中で今日もひときわ目を引く衣装の男。そう、やっぱり今日もいましたあのレインボ−カラ−のN田さんだった。彼は夏も春も、そして今日のようなクリスマスでもこのカラ−は変わっていなかったのだ。ライブ後のせいか、この寒さのせいか、今日も血管は浮き出ていたのだった。
 私は「う〜む…この人はある意味自分なりの筋を通しているのかも…でも私には合わないかも…」などと思いながらその場を急速離脱にかかった。 なぜなら彼に捕まると「20年前の全員集合に小百合ちゃんが出た話」と「かくし芸大会の話」をまた聞かされてしまうからだ。
 悪気はないかもしれないが同じ話を何十回も聴かされるのはある意味拷問に等しい。それにせっかくの小百合ちゃんの素敵な余韻を壊されたくないという理由もあった。そうだ、彼のことは今度から「レインボ−マン」と呼ぶことにしよう。一人勝手にそう思いながら「星の部」までの休養時間に入る私であった。
 PARTL【私のシアワセ…星の部START】
 この日はいいお天気だったが風がすこし強かった。星の部のOPENは18時。冬の今の時期では当然陽は落ち、冷たい風がDOORS前を吹き抜けていった。実はこの時間までの間、私は少し寂寥感に襲われていた。
 ライブはとても楽しい。しかもまだ夜の部が残っている。でもそれが終わってしまったら…次に彼女にいつ逢えるかわからないという不安感の為に少し寂しい気持ちになっていたのだった。
 しかし、入場する列に加わった頃、この気持ちは喜びへと変わっていた。「もう一度会える。私の憧れのあの人にもう一度…」私にとってのシアワセの意味を静かにかみしめていた。そして夜の部から加わったCさんにKさんそして前述のペペロンさんらと共に寒風の中を待ちながらふと後ろを振り返った。空にはきれいな星が浮かび、オペラシティの明かりが幻想的に浮かび上がっていたのだった。
 幸いにも先ほどのレインボ−マンは整理券の順番が遅いためもう近くにはいない。おかげでココロ静かにその時まで待つことができた。
 「それではどうぞ!」係員の方の声でゆっくりと前進した。階段の空気はまたも暖かく我々を迎えていてくれたのだった。
 PARTM【GET?GET!GET*】
 その昔、浅間山荘に日本赤軍が人質を取って立てこもった時、機動隊員が自分の命も顧みず、救助の為に中に突入していったという(ネタが古い)。今回我々の入場ペ−スはゆっくりしているものの、私の気持ち的にはその時の機動隊員ぐらいに気分が妙に高揚しているのであった。
 月の部でほぼ必要なグッズは購入していたので一直線にお目当ての席へ。その席は「オッ、またきやがったな!俺は女の子の方がホントは好みなんだよ」とでも言っているような気がしたが、そんなことは気にも留めずに堂々と自分の場所を確保した。
 「なんて気持ちがいいのだろう…」たかが席を取ったぐらいでこれほど満足感を得ている奴も珍しいと思うが、このときの私はまるで彼女に一番近いところに逝けた(ちが-う!)行けたかのような気分だった。
 時計を見ればまだまだ時間がある。そこで私は念のためにグッズコ−ナ−に立ち寄った。お楽しみ袋にオ−トグラフ等はあらかたなくなっており、カレンダ−やMDもかなりの売れ行きのようであった。ちなみにここに寄った目的は月の部から気になっていた「ひろみ41歳自称イイ女」が誰であるかを確認する為でもあった。
 売り場がすいてきていたのでまたもポ−トレ−トを選びながらそれらしい人を探す。年齢的にはそれらしい人が1人いるのだが、もう一つの要件に合致しているか…大変失礼ながら私にはクエスチョンであった。勇気をふり絞って「あのう、もしかしてヒロミさんですか?」と聞いてみた。いくら私がずうずうしいとはいえ、まさか本人を目の前にして「自称イイ女さんですか?」とは口が裂けても言えなかった。
 すると彼女は「ええ、そうですけど何で知ってるんですか?」と聞き返してきた。困った私は「やっぱりそうでしたか。いやあ何となく風の噂で…。あっ、じゃあこれ下さい」と意味不明な返答をして、月の部に買ったのと同じポ−トレ−トをもう一枚買ったのであった。さぞかし本人は変な奴と思ったに違いない。それに本人がこのHPをあとで見ていたら…そう思うと首筋が寒くもなってくるのだが、小百合ちゃんと食べ物の「豆」以外に弱点のない私にとっては何ら気にも留めていないのであった。
 PARTN【再会の喜び!】
 場内が暗くなってきた。そして同時に鐘の音が鳴り響きステ−ジ側が明るくなってきた。その中をバンドマン達が所定の位置に一人ひとり静かについていく。
 その鐘の音が鳴り終わると同時にDO藤崎のスティックを合図に曲がスタ−トし始めた。この曲は「STARDUST DRIVE」。彼女の自作アルバムの「ナチュラリ−」の1曲目に収録されており、とっても軽快でポップなナンバ−だ。その中を彼女が元気よく登場!みんなも最初から精一杯の手拍子でそれに応えた。
 カクテルライトの光の中、彼女はとても輝きそして生き生きとしていた。そしてその勢いのまま「水色のラブレタ−」になだれ込んでいった。あのロボットダンスのフリはそのままだし笑顔もそのまま、いや当時よりずっとずっと女らしくて素敵になっていた。
 「また逢えた」私は心のそこからそう思えた。彼女が頑張って2部制にしてくれたおかげで2回楽しめるのだ。そしてこう思った「いつまでもこの時間が続いていったらと…」
 大声援の中、彼女が「こんばんは〜岩井小百合です!」元気よく挨拶をしてくれる。何でもこの星の部は月の部と違ってノリノリ感たっぷりで頑張ってくれるらしい。期待が高まると共に「体力大丈夫かしら?」と余計な心配をしてしまう私であった。
 次は「ドレミファソ−ダです」という彼女。おお、この曲は…と思ってしまう私であった。
 PARTO【♪ウ〜ウィウ〜・トゥトゥルル…】
 ドレミファソ−ダは妙に反応してしまう一曲である。夏のライブで聞く前まではファ−ストアルバムの作ということとちょっと変わったメロディだったので、どちらかというと「少女向きの曲」というイメ−ジで見ていた。が、夏のライブで彼女と観客が一緒になって楽しめることであることがわかり、私の密かな「マイ・ブ−ム」になっているのであった。
 この曲は何が楽しいかというと、彼女が「♪ドレミファソ−ダに相談!」といえば観客のみんなが「♪そうだん」と返す部分と、コ−ラス部分の「♪ウ〜ウィウ〜・トゥトゥルル…トゥトゥルル」という部分だと私は思う。
 特に裏の声が好きな私はバックコ−ラスの人と一緒になって常に大きな声で「♪ウ〜ウィウ〜・トゥトゥルル…トゥトゥルル」と歌うのが大好きなのだ。きっと隣にいたNさんはさぞかし迷惑なことだったろうと思うのだが、そのときの私にそんなことを気にする気持ちなど微塵もなかったことも事実であった。最後に小百合ちゃんのアカペラの「トゥトゥルル…」で静かに終わると会場からは満足の拍手が起こった。
 さらにお次は大ヒット超ス−パ−ウルトラナンバ−の「いちごの片想い」の登場だ。この曲のイントロ部分のギタ−の音色は本当に素晴らしい。そのメロディに乗って彼女は例の「♪こ・い・は・ストロ-ベリ-ベリ-グッド」と格好イイポ−ズを決めてくれた。こんなにこのポ−ズが似合うのは彼女をおいて他にはいないに違いない。
 しかも今回の観客はノリがいい。立見のお客さんも多かったのであるが小百合ちゃんと同年代のファンは当時のフリを小百合ちゃんと同じようにするのだ。だから彼女が「♪アナタ・ツ・カ・マ・エ・テ〜ネ〜」と右手を流せばそれと同じようにしていたわけで、そういった意味で夜の部のお客さんは本当に楽しんでいたと感じるのであった。
 他の人に何を言われようが、どう思われようが、そんなことは一切関係ない。彼女と一緒に素晴らしい時を過ごせるこの時間こそ、私の人生における至福の時であったのだ。そしてノリノリのうちに最後の「ピストルポ−ズ」を決めて彼女は颯爽と去っていったのだった…。
 PARTP 【すてきなすてきなサンタさん】
 彼女が去ると同時に彼女のナレ−ションによるショ−トスト−リ−が流れ始める。昼の部とは違って「クリスマス」の由来みたいな話だったのだが、彼女の話しは本当に上手い。本当に自然な感じで観客みんなが引き寄せられていく。
 スト−リ−の最後は「やはりクリスマスといえばサンタクロ−スですよね!」ということで、このコ−ナ−のトップはそれに合わせて「赤鼻のトナカイ」であった。
 曲はみんなが知っているものだけど彼女の歌い方がとっても素敵!「やっぱり小百合ちゃんと一緒のクリスマスはいいよなぁ…」とすっかりその世界にはまっていたのだった。
 曲が終わってからのMCはかつての事務所社長の大阪さんの話だった。大阪さんは小百合ちゃんをスタ−にした人で本当に小百合ちゃんがお世話になった人。その彼はサンタさんがとっても好きだったそうである。
 その方が今年の夏に病気で入院しているとき小百合ちゃんがお見舞いに行った際、彼は人工呼吸器をつけながらヒゲがボウボウに生えていたそうな。そのヒゲを見て小百合ちゃんは「本当にサンタクロ−スみたい。よかったね、大好きだったサンタさんになれたんだよ!」って優しく声をかけたそうである。
 「今はどこにいるのかなぁ…もしかしたらここに見に来てくれているのかなぁ…」と語る彼女の瞳は少しうるんでいて、観客の我々も誰もがその話にくぎづけになっていたのだった。彼女は本当に優しい。優しくなければこんなに素敵な言葉をかけてあげられるわけがない。この優しさにいつまでも触れていたい…私は心のそこからそう感じたのであった。
 そして小百合ちゃんはいろいろな事情で一時期その事務所を離れていたけど今はまた戻っていることを我々ファンに報告。そして本物のサンタさんになった大阪さんの為に「星に願いを」を静かに歌い始めた…
 PARTQ 【私の恋人はサンタクロ−ス】
 彼女の「星に願いを」はとってもステキなバラ−ドだった。まるで映画のワンシ−ンのように彼女は心をこめて熱唱した。それは観客であるわれわれだけではなく、きっと星になってしまった大阪さんやお母様にも届いていたに違いない。あまりに気持ちがこもっていて歌い終わっても我々はなかなか拍手ができなかった。それぐらいに感動的なワンシ−ンだった。
 この熱唱はその次の「サイレントナイト」にも続く。1番はものすごくしっとりと、そして2番は少しジャズっぽく歌い分けてくれた。その姿はもう元アイドルという感じではない、歌手「岩井小百合」の素晴らしさを十分に堪能できるものであった。星の部は「ノリノリ」と言ってはいたがこの2曲はものすごく聴き応えがあって来ていたみんなも大満足だったに違いない。
 MCのあともクリスマスソングだったが今度は明るめな感じに仕上がっていた。「サンタが街にやってきた」をポップ調で小百合ちゃんが歌う。つらいこともあるけど私たちには未来がある。だから一緒に頑張っていこう!…まるで小百合ちゃんはこう言っているかのようであった。そしてみんなも大きな手拍子で応える…本当にステキなステキなクリスマスだ。
 クリスマスソングの最後はナント驚きのクリスマスソング「恋人はサンタクロ−ス」だった。定番のこの曲だが正直小百合ちゃんのほうが本家よりもステキでパワフルに感じられた。それは小百合ちゃんが本当にシアワセそうに伸び伸びと歌っていたからだ。シアワセ…人にはそれぞれシアワセの形は違っている。でもやっぱり私はこの今の時間が一番シアワセだった…
PARTR 【私の夢は、あなたしだい】
 いよいよ最後のセクションがやってきた。そう、ヒットソング−メドレ−だ。トップは「恋 あなたしだい」だったが昼の部と違い今度は歌詞もバッチリ。そしてまたもや観客の我々は「あなたしだい」で指をさしまくっていた。実は夜の部はかなり年配の方が多く、「もしかしてだんな様の知り合い?」という気もしたがそんなことはいっさいおかまいなく盛り上がる。それに年配の方でもこのステ−ジならきっと楽しんでくれているに違いない。
 続いてのナンバ−は「パラレルガ−ル」。やっぱりこの曲はイントロがかかった段階で観客が反応する「超ヒットナンバ−」だ。おとなしい人でもこの曲になると「♪く〜るくる・ぱわふる・れぃ〜でぃ〜」という部分では思わず右手を振り回してしまう。それだけ思い出深い「名曲」なのであろう。
 大盛り上がりのステ−ジはまだ終わらない。その勢いのままバンド紹介があった。全員の方の名前は覚えられなかったがそれでもみんな素晴らしいノリで応えてくれた。「そしてボ−カルは岩井小百合で〜す!」というところで拍手の大きさがより大きくなった。
 カラオケだけでも小百合ちゃんは十分に素晴らしい。でも今回のバンドマン達によって彼女がとても大きなPOWERをもらっていることは間違いない。それに彼女には応援のエネルギ−を自分のPOWERに変えてしまう力を持っている気がする。だから本来なら時間が進むたびに疲れてくるはずなのに逆にドンドンと元気になっているように見えるのだ。
 その証拠につづく「ドキ・ハ−・パ-」では恒例の大コ−ルに応えて彼女が当時とまったく同じように右足を上げながら右手をふってくれる。「♪シェイクハンド…」で手拍子をあわせて叩く楽しさは、もしかしたら昔より今のほうが大きいかもしれない…
 PARTS 【まだまだ終わらない】
 いよいよラストナンバ−の「ドリ−ム・ドリ−ム・ドリ−ム」の登場。この曲は実はとってもアップテンポで歌うのが大変、それに体力もいるのだ。でも今日の小百合ちゃんには疲れなんてまったく感じさせないすばらしいPOWERがみなぎっていた。
 そしてそれに応えるみんなも素晴らしい。彼女と一緒に「♪ドリ−ム」と「♪ベイビ−」をさけび、お決まりの合いの手「フ〜!」も全開バリバリであった。「楽しい、楽しすぎる…」という思いと「頼む、まだ終わらないでくれ」という思いが交錯する中、大盛り上がりで幕を閉じた。
 ステ−ジが暗転となって一瞬の沈黙の後、知り合いのペペロンさんが「やりますか」と一言私に言う。その一言だけで私には十分だった。ところが「そうですね!」と私が応える間もなく彼の「アンコ−ル」が始まった。今日2回目であるにもかかわらず彼の勢いはスゴイ。もちろん他のファンもそれに続く。
 突然彼はコ−ルを「さ・ゆ・り」に変えた。するとみんなも「さ・ゆ・り」に変える。そして数コ−ルのあと彼は今度は「さゆりちゃ〜ん」にコ−ルを変えた。するとまたまたみんなも「さゆりちゃ〜ん」にコ−ルを変える。「先日のネプリ−グにみんな出てもらったほうがいいんじゃないの?」と思うぐらいの迫力だ。会場内に奇妙な連帯感が生まれ、コ−ルはまだまだ終わらない…
 そのとき「さゆりって呼んだの誰?」と言いながら我らの歌姫が戻ってきたのだった。
 PART21 【私が願うこと…】
 「今だれが言ったの?」という彼女の問いに間髪いれずペペロンさんが「私です」と右手を上げる。「ありがとう、じゃあこっちに来て!」と小百合ちゃんは彼をステ−ジ上に招き入れてくれたのだった。
 「せっかくの小百合ちゃんのクリスマスライブなので思いっきり叫びました」という彼の言葉に会場からは大きな拍手があがった。「じゃあこれを記念に」と彼女は先ほどアメを配った100円ショップで買ったカゴを進呈。このやりとりに会場から思わず笑い声がおこる。きっと彼にとっては一生の思い出になったに違いない。
 そういえば先ほど何かの曲でアメを配りながら彼女が歌っていたのだった。彼女は会場内に区別なく投げていたのだが前のほうは取るのがつらい…下投げではなく上からすべて投げていたのでその弾道は直線で飛んできていたのだった(もしかしたら1個ぐらい私の荷物の中に入り込んでいるかもしれない)
 「今日はありがとう、私がデビュ−した頃小さかった方もいると思うんだけど…」といったところで会場の後ろから声が上がった。どうやら女性らしい。いくつかのやりとりのあと、その彼女がステ−ジに呼ばれる。その彼女は感動のあまりステ−ジ上で泣き出してしまった。その彼女の頭を優しくなでる小百合ちゃん…そう、この姿こそが彼女の本当の姿なのだ。
 彼女の人気の秘密はきれいなだけじゃない、歌がうまいだけでもない、そう、この優しさと思いやりこそが彼女の最大の魅力なのだ。そして彼女は最後の曲の前に「みんなつらいことはあると思うけど一緒に頑張っていこう!」と呼びかけてくれたのだった。
 そんな感動的なシ−ンのなか、小百合ちゃんから「あくび!」と怒られた人がいた。誰かと思えば「レインボ−マン」のN田さんだった。
 そして本当に本当に最後の曲「シアワセとはきづくものなんだよ」が会場に響き渡った。その歌を聴き、そして一緒に歌いながら私はこのクリスマスライブ2003を振り返っていた。彼女の頑張り、優しさ、魅力、…一生の記憶に残る感動だった。これから彼女がどういう活動をしてくれるかはわからない。でも一つだけわかったことがあった。それは私にとってどんな形であれ、彼女が必要であるということ…いつまでもいつまでもステキな笑顔を見せていてほしい…心のそこからそう願うのであった。小百合ちゃん、シアワセをありがとう!
【クリスマスライブ体験記  完結】
【先行版】
クリスマスライブ2003の曲目は以下となります。
月の部【Silent Moon Version】14:30 START
1)ホワイトクリスマス
2)サイレントナイト(きよしこの夜)
3)サンタが街にやってきた
4)ジングルベル
5)早春メモリ−
6)初恋
7)SOUTHERN ISLAND
 〜きらめきの風の中で〜
8)悲しいテレパシ−
9)ときめきの海
10)ドキドキハ−トのバ−スデ−パティ−
11)パラレルガ−ル
12)幸せとは気づくものだよ!
13)恋 あなたしだい
アンコ−ル
14)ドリ−ム・ドリ−ム・ドリ−ム


夜の部【Twinkle Star Version】18:30 START
1)STAR DUST DRIVE
2)水色のLOVE LETTER
3)ドレミファ・ソ−ダ
4)いちごの片想い
5)赤鼻のトナカイ
6)星に願いを
7)サイレントナイト(きよしこの夜)
8)サンタが街にやってきた
9)恋人がサンタクロ−ス
10)恋 あなたしだい
11)パラレルガ−ル
12)ドキドキハ−トのバ−スデ−パ−ティ−
13)ドリ−ム・ドリ−ム・ドリ−ム
アンコ−ル
14)幸せとは気づくものだよ!